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専門看護師ってなに?メリットや倫理調整などの役割についても解説!

こんにちは、編集部のサトルです!

前回、認定看護師について簡単にまとめましたが、今回は専門看護師についてまとめていきます!

「認定看護師になるには?メリットや役割などをまとめました!」をご覧ください!

 

「研究」や「倫理調整」といった専門看護師特有の役割についても分かりやすくまとめました!

看護師さんのイラスト

この記事の目次

 

 1.専門看護師とは

 2.専門看護師は認定看護師とは何が違うの?

  2-1.難易度

  2-2.役割

  2-3.分野数

 3.専門看護師のメリット

 4.専門看護師のデメリット

 5.専門看護師になるには

 6.専門看護分野一覧

 

専門看護師とは

専門看護師制度は、複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識・技術を深めた専門看護師を社会に送り出すことにより、保健医療福祉の発展に貢献し併せて看護学の向上をはかることを目的としています。

引用元:資格認定制度 | 日本看護協会 » 専門看護師

 

専門看護師とは、患者さんや家族が抱えている諸問題を包括して考え、施設全体や地域の看護の質の向上に努める看護師さんのことです!

 

また、専門看護分野の専門性を発揮しながら、以下の6つの役割「実践相談調整倫理調整教育研究 」 を果たします。

実践 個人、家族及び集団に対して卓越した看護を実践する。
相談 看護者を含むケア提供者に対しコンサルテーションを行う。
調整 必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に携わる人々の間のコーディネーションを行う。
倫理調整 個人、家族及び集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決をはかる。
教育 看護者に対しケアを向上させるため教育的役割を果たす。
研究 技術の開発・向上、専門知識を深めることを目的に実践の場における研究活動を行う。

 

専門看護師は認定看護師とは何が違うの?

  専門看護師 認定看護師
発足年数 1994年 1995年
対象 患者・家族、施設全体や地域に対する看護の質の向上 患者・家族に対する看護の質の向上
難易度 大学院修士課程修了 認定看護師教育機関での認定看護師教育課程を履修
役割
  • 実践
  • 相談
  • 教育
  • 調整
  • 倫理調整
  • 研究
  • 実践
  • 相談
  • 指導
分野数 13(詳細はコチラをご覧ください。) 21(詳細はコチラをご覧ください。)

難易度

平成29年度の認定審査では、認定看護師審査の合格率が88%、専門看護師審査の合格率は69%でした。

また、認定看護師審査はマークシート方式、専門看護師審査は筆記方式で行われます。

一概に合格率などから難易度を判断することは出来ませんが、参考にしてみてください!

 

また、資格取得にかかる期間の違いも異なっています。

専門看護師を目指す場合、大学院での修士課程修了が条件なので最低でも2年間は必要ですが、認定看護師の条件である教育課程は凡そ6か月です。

 

このような期間の違いも登録者数の違いに表れている理由の一つなのかもしれませんね!

しかしながら、大学院の中には働きながら通えたり、休職して奨学金制度を利用したり出来る大学院もあります。

また、資格取得に関する支援制度を用意している病院もあるので、そういった大学院への入学・病院への転職を考えてみましょう!

 

役割

実践・相談・指導(教育)に加え、専門看護師には調整倫理調整研究、3つの役割があります。

活動の一例とともに3つの役割を簡単に説明します!

 

調整

療養の場が病院から自宅へ移行しても必要な医療を円滑に受けられるよう、医師や看護師、地域の訪問看護ステーションやケアマネジャー等、様々な職種・施設に働きかけて調整し、連携を推進します。

 

倫理調整

治療方針の決定など倫理的問題が生じやすい場面に関わり、患者・家族の思いを尊重して治療や療養を行えるよう、他の看護師や医師等、関係する人々に働きかけます。

 

研究

日々の看護における課題を研究対象として捉え探求します。

研究成果を実践に還元することで、看護の質の向上に貢献します。

 

分野数

専門看護師の専門看護分野の13分野に対して、認定看護師の看護分野は21分野あります。

例えば、専門看護師のがんに関する分野は1分野(がん看護)のみですが、認定看護師の場合、4分野(がん化学療法看護、がん性疼痛看護、乳がん看護、がん放射線療法看護)に分かれています。

認定看護師は患者・家族を中心に看護ケアやサポートに当たるため臨床現場により近いので、このような分野数の違いが出ているんですね!

看護師さんのイラスト

専門看護師のメリット

認定看護師と同じく、専門看護師にとっても『専門的な知識や最新の看護スキルを学べるということ』が一番のメリットですね!

認定看護師との違うメリットとしては、看護研究を積極的に行うことが出来たり、周囲の医療関係者を巻き込んでの活動が出来たり、といったメリットがありますね。

 

ここでは他のメリットもご紹介します!

昇進の可能性

スタッフナースは54%から47%に減少し、専門看護師専従ポジションの者が17%から20%に増加していました。(2007年の専門看護師認定更新者への活動状況調査より)

 

活動の場の拡大

施設内全体で活動する者が、認定前には35%だったのが認定後には50%に増加しています!

また、施設外でも多くの認定看護師さんが、大学等の教育の現場や訪問看護ステーション等でご活躍なさっています。(2007年の専門看護師認定更新者への活動状況調査より)

 

夜勤の減少

専門看護師のスキルが発揮できる場面は日勤が多いので、夜勤が少なくなります!

「家族やご友人と過ごす時間が増え、私生活が充実した!」という専門看護師さんもいらっしゃいました。

 

専門看護師のデメリット

様々なメリットがありましたが、デメリットも・・・。

専門看護師の資格取得後、後悔しないようにしっかりとチェックしておきましょう!

仕事量の増加

専門看護師は責任のある仕事を任される機会が多いため、仕事が増えてしまいます。

 

給与が変わらない恐れ

先程の活動状況調査では、職位に伴う昇給や専門看護師としての手当などで昇給があったと回答する人が23%いる一方で、勤務条件として71%の人が変化がないと、回答しています。

また、夜勤が少なくなると夜勤手当が減るので、給与が減ることがあります。

 

金銭的な負担

審査や更新、学会にかかる出張費や移動費、宿泊費などの自己負担が大きく金銭的な負担が大きいのもデメリットの一つですね。

 

※詳しくは「2007年専門看護師認定更新者 活動状況調査結果」をご覧ください。

 

専門看護師になるには

専門看護師になるには、認定審査を受けなければなりませんが、その認定審査を受けるためにも条件があります。

 

まず、下記三点の条件を確認しましょう。

  • 日本国の看護師の免許を有すること
  • 看護系大学院修士課程修了者で日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準()の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること
  • 実務研修が通算5年以上あり、うち3年間以上は専門看護分野の実務研修であること

※専門看護師教育課程基準については日本看護系大学協議会ホームページ教育機関検索教育機関・課程一覧

 

 

上記の条件を満たしていたら、認定審査を受けましょう!

 

認定審査(書類審査・筆記試験)審査に関するご案内-認定審査

専門看護師認定証交付・登録専門看護師登録者一覧

5年ごとに更新(看護実践の実績、研修実績、研究業績等書類審査)審査に関するご案内-更新審査

引用元:資格認定制度 | 日本看護協会 » 専門看護師

 

認定審査は年に1回、筆記方式で実施されています。

 

認定審査の申請には次の3つの手続きが全て必要です。

 

平成29年度の認定審査では、13分野344名が受験し238名が合格したそうです(合格率69%)。

専門看護師総数は2,104名になりました。

 

配点や出題形式など、また資格の更新に関しては、

資格認定制度 | 日本看護協会 » 審査に関するご案内 専門看護師の下部をご覧ください。

 

専門看護分野一覧

認定看護分野は、21分野(2016年1月時点)でしたね!

専門看護分野は、以下の13分野(2016年12月時点)です!

※パソコンをご利用の方はctrlキーを押しながらFを押すと検索機能がご利用いただけます。

 

 分野名 分野の特徴
がん看護 がん患者の身体的・精神的な苦痛を理解し、患者やその家族に対してQOL(生活の質)の視点に立った水準の高い看護を提供する。
精神看護 精神疾患患者に対して水準の高い看護を提供する。また、一般病院でも心のケアを行う「リエゾン精神看護」の役割を提供する。
地域看護 産業保健、学校保健、保健行政、在宅ケアのいずれかの領域において水準の高い看護を提供し、地域の保健医療福祉の発展に貢献する。
老人看護 高齢者が入院・入所・利用する施設において、認知症や嚥下障害などをはじめとする複雑な健康問題を持つ高齢者のQOLを向上させるために水準の高い看護を提供する。
小児看護 子どもたちが健やかに成長・発達していけるように療養生活を支援し、他の医療スタッフと連携して水準の高い看護を提供する。
母性看護 女性と母子に対する専門看護を行う。主たる役割は、周産期母子援助、女性の健康への援助に分けられる。
慢性疾患看護 生活習慣病の予防や、慢性的な心身の不調とともに生きる人々に対する慢性疾患の管理、健康増進、療養支援などに関する水準の高い看護を行う。
急性・重症患者看護 緊急度や重症度の高い患者に対して集中的な看護を提供し、患者本人とその家族の支援、医療スタッフ間の調整などを行い、最善の医療が提供されるよう支援する。
感染症看護 施設や地域における個人や集団の感染予防と発生時の適切な対策に従事するとともに感染症の患者に対して水準の高い看護を提供する。
家族支援 患者の回復を促進するために家族を支援する。患者を含む家族本来のセルフケア機能を高め、主体的に問題解決できるよう身体的、精神的、社会的に支援し、水準の高い看護を提供する。
在宅看護 在宅で療養する対象者及びその家族が、個々の生活の場で日常生活を送りながら在宅療養を続けることを支援する。また、在宅看護における新たなケアシステムの構築や既存のケアサービスの連携促進を図り、水準の高い看護を提供する。
遺伝看護 対象者の遺伝的課題を見極め、診断・予防・治療に伴う意思決定支援とQOL向上を目指した生涯にわたる療養生活支援を行い、世代を超えて必要な医療・ケアを受けることができる体制の構築とゲノム医療の発展に貢献する。
災害看護 災害の特性をふまえ、限られた人的・物的資源の中でメンタルヘルスを含む適切な看護を提供する。平時から多職種や行政等と連携・協働し、減災・防災体制の構築と災害看護の発展に貢献する。

 

引用元:資格認定制度 | 日本看護協会 » 専門看護師

 


様々な場で活躍されている専門看護師さん、あなたも目指してみませんか?

以上、編集部のサトルでした!

 

健康診断の際に気になる「飲食を含む当日までの過ごし方」などをまとめた『健康診断に適した服装は?気を付けることをまとめました!』もご覧ください!

サトル

サトル

フランス花留学を経て、今の職場に至ります。主に健康記事を担当しています。 「よろしくお願いします。」

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